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2019/09/09 08:45

大引け概況(詳報): ダウ3日続伸、ナスダックは反落 無料記事

 先週末6日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比69.31ドル(0.26%)高の26797.46ドルと3日続伸する一方、ナスダック総合指数は13.75ポイント(0.17%)安の8103.07ポイントと小反落して取引を終えた。
 この日発表された8月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月比13万人増と市場予想(約16万人増)を下回る一方、平均時給が上振れるなどまちまちの結果だった。「利下げへの影響は限定的」と受け止められている。また、パウエルFRB議長もスイスの討論会で「経済成長の持続に向けて適切に行動する」と従来の見解を繰り返すにとどめた。
 S&P500全11業種のうち8業種が上昇(情報技術、コミュニケーション、公益が下落)。エネルギーや生活必需品などが底堅い。原油先物の3日続伸を受けて、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ0.94%、0.53%ずつ上昇したほか、飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が1.02%高、たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)が1.42%高と強含んだ。
 一方、情報技術やコミュニケーションなどのセクターは弱含み。検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.48%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.79%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.68%安と値を下げた。アルファベット傘下グーグルとフェイスブックに対し、複数州・地区が反トラスト法(独占禁止法)調査に乗り出す――と伝えられたことが嫌気された。
 他の個別動向では、ヨガウエア大手のルルレモン・アスレティカ(@LULU/U)が7.82%高と急伸。第2四半期(5〜7月)決算の上振れや通期ガイダンスの上方修正、それに伴うブローカー各社の目標株価引き上げがプラス材料だ。また、クラウドベースで電子署名サービスを手がけるドキュサイン(@DOCU/U)も21.66%高と急騰。こちらも好決算が好感された。


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