詳細
検索 (期間指定)
期間

2025/05/14 08:52 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): まちまち、S&P500とナスダックは続伸 無料記事

 13日のNY株式市場は、大型ハイテク株や半導体株が買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比269.67ドル(0.64%)安の4万2140.43ドルと反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が301.74ポイント(1.61%)高の1万9010.08ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、42.36ポイント(0.72%)高の5886.55ポイントと続伸で引けている。S&P500指数は年初来で小幅ながらプラス圏に回復した格好だ。
 米中貿易戦争の懸念が和らいだことで、リスク選好が引き続き強まる流れ。米中両国が週明けに90日間の関税削減で合意したことが引き続き追い風となっている。この日はまた、トランプ大統領が訪問しているサウジアラビアでの大型半導体取引ニュース、4月消費者物価指数(CPI)の下振れなどもプラス材料視された。長期金利を代表する10年債利回りは4.47%と横ばいで推移し、市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は18.22(↓0.17)と小幅ながら低下基調が続いている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇。大型ハイテク株を含む情報技術(↑2%超)、一般消費財(↑1%超)、コミュニケーション(↑1%超)のほか、エネルギー(↑1%超)などのセクターが買われた。AI関連銘柄の上げが目立ち、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.63%高、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が4.89%高、ビッグデータ分析大手のパランティア・テクノロジーズ(@PLTR/U)が8.14%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.93%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.60%高と値を上げている。
 一方、ディフェンシブなヘルスケア(↓3%弱)や生活必需品(↓1%超)など5業種は下落。医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が17.79%安と急落してダウ平均を押し下げたほか、同業のエレヴァンス・ヘルス(@ELV/U)が9.91%安、ヒューマナ(@HUM/U)が9.48%安と売られた。また、製薬大手のメルク(@MRK/U)が4.72%安、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が1.69%安と値を下げている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース