30日のNY株式市場は、好決算銘柄を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比168.61ドル（0.38％）高の4万4882.13ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が49.43ポイント（0.25％）高の1万9681.75ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、31.86ポイント（0.53％）高の6071.17ポイントと反発で引けている。
　トランプ大統領が週末1日からカナダ、メキシコからの輸入品に25％の関税を課す意向を改めて示したことで、終盤に売られる場面もあったが、総じて堅調な値動き。ガイダンスが弱かったIT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が6.18％安と急落したものの、IT大手のIBM(@IBM/U)が12.96％高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.55％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.87％高と買われるなど、決算発表に対するポジティブな反応が多かった。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み上昇。公益、ヘルスケア、資本財、コミュニケーション、生活必需品など幅広いセクターが買われた。電力大手のヴィストラ(@VST/U)が13.59％高、発電設備メーカーのGEベルノバ(@GEV/U)が8.40％高、医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が2.38％高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.38％高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.76％高と値を上げている。
　一方、情報技術セクターは逆行安。前述したようにマイクロソフトのほか、ITサービス管理(ITSM)大手のサービスナウ(@NOW/U)が11.44％安と急落したことが影響している。ただ、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が4.51％高、半導体装置大手のラム・リサーチ(@LRCX/U)が7.43％高、IT大手のIBM(@IBM/U)が12.96％高と買われるなどまちまちな動きだった。


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