4日のNY株式市場は、前日終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比91.90ドル（0.22％）安の4万2427.74ドルと小反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が61.53ポイント（0.32％）高の1万9460.49ポイントと3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、0.44ポイント（0.01％）高の5970.81ポイントとほぼ横ばいで引けている。
　主要経済統計が下振れ、関税問題の進展が滞るなか、やや様子見ムードがくすぶる流れ。5月のADP雇用者数が前月比3万7000人増と市場予想（約11万4000人増）を下回り、5月のISMサービス業景況感指数も49.9（市場予想：約52）と景況判断の分かれ目となる「50」を割り込んだ。米中貿易協議については、トランプ大統領がSNSで習近平・国家主席について「非常にタフで、合意が極めて難しい」と投稿した。米国債は買われ、2年債利回りが3.87％（↓0.08ポイント）、10年債利回りが4.36％（↓0.09ポイント）に低下している。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇。大型ハイテク株を含むコミュニケーションと情報技術のほか、素材、ヘルスケアなどのセクターが強含んだ。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.16％高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.13％高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.78％高と値を上げたほか、前日に続いて半導体銘柄も堅調だった（SOX指数は1.39％高）。
　一方、エネルギーのほか、ディフェンシブな公益、生活必需品など5業種は下落。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.45％安、電力大手のコンステレーション・エナジー(@CEG/U)が4.31％安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.55％安と売られている。


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