詳細
検索 (期間指定)
期間

2019/11/05 08:18

大引け概況(詳報): 米中合意期待で続伸、主要3指数が最高値 無料記事

 週明け4日のNY株式市場は、米中合意期待などでリスクオンが継続する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比114.75ドル(0.42%)高の27462.11ドル、ハイテク銘柄で構成されるナスダック総合指数が46.80 ポイント(0.56%)高の8433.20ポイントとそろって続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も11.36ポイント(0.37%)高の3078.27ポイントと続伸したことで、主要3指数が軒並み最高値を更新している (ダウが今年7月以来の最高値更新、ナスダックとS&P500が2営業日連続の最高値更新)。
 ロス商務長官の発言が好感された。米中間の「第1段階の合意」交渉について「順調に進んでいる」と述べたほか、中国通信設備大手の華為技術(ファーウェイ)に対する事実上の禁輸措置に関しても、米企業による部品販売を認める輸出ライセンスを「まもなく」交付する方針を示している。
 S&P500全11業種のうち7業種が上昇。なかでもエネルギーや資本財、素材など景気循環セクターの上げが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.97%、4.61%ずつ上昇したほか、石油サービスのシュルンベルジェ(@SLB/U)とハリバートン(@HAL/U)が5.23%、4.88%ずつ値を上げている。このほか、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が5.30%高、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が2.83%高と買われた。
 半導体関連銘柄も高い。FPGA半導体のザイリンクス(@XLNX/U)が4.24%高、通信半導体のブロードコム(@AVGO/U)が2.84%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.90%高と値を上げた。半導体関連企業30銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.19%上昇し、連日で最高値を更新している。
 他の個別動向では、ファストフードチェーン大手のマクドナルド(@MCD/U)が2.72%下落。従業員との「不適切」な関係を理由に、イースターブルック最高経営責任者(CEO)が解雇されたことがマイナス材料だ。このほか、スポーツ用品大手のアンダーアーマー(@UAA/U)が18.92%安と急落。第3四半期決算が上振れたものの、通期売上高ガイダンスを引き下げた上、会計慣行が証券取引委員会(SEC)や司法省に調査されていることが嫌気されている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース