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2019/09/06 11:21

大引け概況(詳報):ダウ急伸、ナスダックも大幅上昇 無料記事

 5日のNY株式市場は、米中関係の改善期待で大きく買われる展開。主要指標のダウ平均は続伸し、前日比372.68ドル(1.41%)高の2万6728.15ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も続伸し、139.95ポイント(1.75%)高の8116.83ポイントで終了している。
 米中貿易協議の開催で双方が合意したことが追い風。米中両国はこの日、「10月上旬にワシントンで閣僚級の協議を行う」と発表した。両国が歩み寄ることにより、貿易摩擦の緩和につながるとの期待が広がった格好だ。
 米経済指標の上振れも支援材料。8月のADP雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比で19万5000人増加した(市場予想の約14万8000人増を大幅に上回る)。また、8月のISM非製造業景況感指数も56.4と前月から改善している(市場予想の約54.0を上回る)。
 セクター別では、情報技術の上げが目立つ。IT機器大手のアップル(@APPL/U)が1.96%上昇したほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.76%高、ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が2.33%高、半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が1.78%高、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が1.63%高と買われている。
 また、中国販売比率の高い銘柄も高い。ITグループ大手のアイビーエム(@IBM/U)が3.41%上昇したのをはじめ、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.27%高、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が2.60%高、半導体最大手のインテル(@INTC/U)が2.41%高と値を上げた。
 一方、産金大手のバリックゴールド(@GOLD/U)は7.40%安と急落。リスクオンの流れを受け、金に対する逃避需要が後退したことが逆風だ(金先物の12月限清算値は、前日比2.2%安の1オンス1525.50ドル)。


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