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2024/11/21 09:38 NEW!!

エヌビディアの3Qは上振れ、「Blackwell」を4Qから量産開始へ 無料記事

 GPU大手のエヌビディア(@NVDA/UA)は第3四半期(8〜10月)決算を発表し、売上高が前年同期比93.60%増の350億8200万ドル、純利益が同108.90%増の193億900万ドルに膨らんだことを明らかにした。特殊要因を除いた調整後の希薄化後EPS(非GAAP)は2.02倍の0.81ドル。売上高、同EPSともに市場予想(それぞれ約332億5000万ドル、約0.74ドル)を上回った。
 事業別の売上高は、主力のデータセンター向けが112%増の307億7100万ドルと急成長したほか(前期比17%増)、ゲーム向けが15%増の32億7900万ドル、プロ用ビジュアライゼーションが17%増の4億8600万ドル、車載向けが72%増の4億4900万ドルに拡大している。なお、データセンター向けのうち、ネットワーキング製品が20.14%増の31億2700万ドルとなった。
 マージンはほぼ横ばい。全体の粗利益率が74.0→74.6%(↑0.6ポイント)にやや上向いたが、調整後・粗利益率(非GAAP)が75.0→75.0%と横ばいとなった。前四半期比では、それぞれ0.5ポイント、0.7ポイントずつ低下している。
 会社側は第4四半期(11〜1月)の業績について、売上高を「375億ドル±2%」、粗利益率を「73.0%±0.5ポイント」、調整後・粗利益率(非GAAP)を「73.5%±0.5ポイント」と予想した(売上高の市場予想は約371億ドル)。
 また、次世代データセンター向けGPU「Blackwell」に関しては、「マスクの変更が成功し、生産歩留まりが向上した」と発表。第4四半期(24年11月〜25年1月)に量産出荷を開始し、26年度(25年2月〜26年1月)にかけて増産を進める方針を示している。現行の「Hopper」と新たな「Blackwell」の両方に一定の供給制約があるため、26年度の数四半期にわたって、「Blackwell」の需要が供給を上回る状態が続くとの見通しも示した。
 このほか、株主還元については、当四半期に110億ドルの自社株買いを行ったことを明らかにしている。
 エヌビディア株は20日引け後、終値比で約2%下落している(日本時間9時35分現在)。通常取引では前日比0.76%安の145.89ドルで取引を終えた。


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