2025/07/14 09:04
米国株週間相場見通し:神経質な値動きか 
今週のNY株式市場は、好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く展開か。ポジティブ材料としては、足元の米経済指標が底堅さを示していることが挙げられる。6月の雇用統計が予想より良い結果だったほか、同月のISM製造業・非製造業景況指数も上振れた。また、来週から本格化する主要企業の4〜6月期決算に期待が強まっている点もプラスだ(前回・1〜3月期決算の上振れが多かったこともあり、アナリスト予想の引き上げが相次ぐ状態)。
ただ、利下げ観測が薄らいでいることには注意が必要。先週末の米10年債利回りは4.4%台まで上昇し、これまで確実視されてきた9月の利下げも一部で疑問視されるようになった。15日に発表される6月のCPIが前月比+0.3%と予想されていることも(前回の+0.1%から加速する見通し)、利下げ期待を後退させる要因になり得る。
関税交渉の行方も気がかりだ。妥結間近とみられたEUに対し、トランプ大統領が週末に「メキシコと同じ30%関税を課す」と表明したほか、カナダには35%とさらに高い水準を通告。一連の動きについて市場では、「TACO(トランプはいつも妥協する)」と軽視する風潮が依然として支配的だが、実体経済にとって悪材料であることは間違いない。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
ただ、利下げ観測が薄らいでいることには注意が必要。先週末の米10年債利回りは4.4%台まで上昇し、これまで確実視されてきた9月の利下げも一部で疑問視されるようになった。15日に発表される6月のCPIが前月比+0.3%と予想されていることも(前回の+0.1%から加速する見通し)、利下げ期待を後退させる要因になり得る。
関税交渉の行方も気がかりだ。妥結間近とみられたEUに対し、トランプ大統領が週末に「メキシコと同じ30%関税を課す」と表明したほか、カナダには35%とさらに高い水準を通告。一連の動きについて市場では、「TACO(トランプはいつも妥協する)」と軽視する風潮が依然として支配的だが、実体経済にとって悪材料であることは間違いない。
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