27日のNY株式市場は、感謝祭に伴う翌日の休場を控え、商い閑散ななかでやや軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比138.25ドル（0.31％）安の4万4722.06ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が115.10ポイント（0.60％）安の1万9060.48ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、22.89ポイント（0.38％）安の5998.74ポイントと反落で引けている。一方、小型株を代表するラッセル2000指数は、1.88ポイント（0.08％）高の2426.19ポイントとほぼ横ばいだった。
　朝方に発表された10月PCE価格指数が2.3％上昇とFRBの目標（2％）をやや上回る内容だったが、「ゴルディロックス」的な見通しを変えるほどではなかった。こうした中、中小型株が買われる一方、大型ハイテク株や半導体株などを売る流れが続いている。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。大型ハイテク株を含む情報技術、一般消費財などのセクターが軟調だった。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.17％安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.15％安、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が3.08％安、業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が4.03％安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.58％安と値を下げている。
　ガイダンス等が弱かったPC関連銘柄の売りも目立つ。デル・テクノロジーズ(@DELL/U)とHP(@HPQ/U)がそれぞれ12.25％、11.36％ずつ急落した。他の決算発表銘柄も値を下げ、CADソフト大手のオートデスク(@ADSK/U)が8.59％安、ネットセキュリティ大手のクラウドストライク・ホールディングス(@CRWD/U)が4.59％安、財務・人事管理ソフト大手のワークデイ(@WDAY/U)が6.21％安と売り込まれた。


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