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2025/12/15 08:38 NEW!!

米国株大引け概況(詳報): 下落、AI関連銘柄に売り 無料記事

 先週12日のNY株式市場は、ハイテク銘柄が軟調な半面、ディフェンシブ銘柄に資金が流れる展開。主要指標のダウ平均が前日比245.96ドル(0.51%)安の4万8458.05ドルと反落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が398.69ポイント(1.69%)安の2万3195.17ポイントと続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、73.59ポイント(1.07%)安の6827.41ポイントと反落で引けている。
 市場参加者が人工知能(AI)関連銘柄の先行きに神経質になっている状況。業務用ソフト・クラウド大手オラクル(@ORCL/U)が前日(11日)に急落したことに続き、この日も半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が決算発表後に11.43%安と急落を強いられた。足元業績が上振れたものの、AI関連製品の受注残を巡るコメントが高い投資家の期待に届かなかったとみられている。また、この日は「オラクルのオープンAI向けデータセンター計画の一部が2027→28年へ延期されたもよう」との観測報道が流れたこともAIブームを巡る投資家心理を悪化させた(オラクルは4.47%安と続落)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落。情報技術(↓3%弱)の売りが目立ったほか、コミュニケーションやエネルギー、資本財といったセクターが軟調だった。前述したブロードコムやオラクルのほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.27%安、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が4.81%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が6.70%安、半導体設備大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が4.04%安と値を下げている(SOX指数は5.10%安)。大型IT銘柄も安く、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)やSNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)がそれぞれ1.00%、1.30%ずつ弱含んだ。
 一方、ディフェンシブな生活必需品やヘルスケアなど5業種は上昇。小売大手のウォルマート(@WMT/U)が1.02%高、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(@PG/U)が1.48%高、飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が2.04%高、医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が1.80%高と値を上げた。


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