2025/12/15 10:01 NEW!!
米国株週間相場見通し:底堅い展開か 
今週のNY株式市場は、米景気の堅調さを背景にしっかりした値動きとなろう。
注目されたFOMCで予想通り0.25%の利下げが決定されたほか、景気見通しも引き上げられたことがプラス。また、輸出の堅調で9月の米貿易赤字が前年比10.9%減と予想外に縮小し、約5年半ぶりの低水準に改善したことも好材料だ。
2026年の利下げ動向に対しては市場の意見が分かれているが、現時点で特に懸念する状態にはないと思われる。先週10日の米10年債利回りが一時4.2%を突破する中(月初の4%割れ水準から大幅に上昇。週末は4.18%)、過度な楽観論は鳴りを潜めた感があるものの、「利下げ観測が後退した」というほど悲観的に傾いているわけでもない。今週発表される11月の雇用統計で新規雇用者の伸びが緩やかに鈍化すると見られるほか、11月のCPIで安定的なインフレ基調が確認される見通しであることもプラスに作用しよう。
もっとも、AI関連銘柄に対する警戒感が高まっている点には注意が必要だ。過剰投資懸念でオラクルの下落に歯止めがかからないうえ、ブロードコムが先週の決算発表後に急反落に転じたことが気がかり。AI市場の長期成長性に疑いがないとは言え、行き過ぎた株価上昇で過熱感が強まっていることも事実だ。同セクターの軟調が続けば、市場全体のリスクオフにつながる恐れもあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
注目されたFOMCで予想通り0.25%の利下げが決定されたほか、景気見通しも引き上げられたことがプラス。また、輸出の堅調で9月の米貿易赤字が前年比10.9%減と予想外に縮小し、約5年半ぶりの低水準に改善したことも好材料だ。
2026年の利下げ動向に対しては市場の意見が分かれているが、現時点で特に懸念する状態にはないと思われる。先週10日の米10年債利回りが一時4.2%を突破する中(月初の4%割れ水準から大幅に上昇。週末は4.18%)、過度な楽観論は鳴りを潜めた感があるものの、「利下げ観測が後退した」というほど悲観的に傾いているわけでもない。今週発表される11月の雇用統計で新規雇用者の伸びが緩やかに鈍化すると見られるほか、11月のCPIで安定的なインフレ基調が確認される見通しであることもプラスに作用しよう。
もっとも、AI関連銘柄に対する警戒感が高まっている点には注意が必要だ。過剰投資懸念でオラクルの下落に歯止めがかからないうえ、ブロードコムが先週の決算発表後に急反落に転じたことが気がかり。AI市場の長期成長性に疑いがないとは言え、行き過ぎた株価上昇で過熱感が強まっていることも事実だ。同セクターの軟調が続けば、市場全体のリスクオフにつながる恐れもあろう。
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