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2025/06/25 08:25

米国株大引け概況(詳報): 続伸、中東情勢の懸念後退で 無料記事

 24日のNY株式市場は、中東情勢の懸念後退で、大型ハイテク株や半導体株を中心にほぼ全面高の商状。主要指標のダウ平均が前日比507.24ドル(1.19%)高の4万3089.02ドルと3日続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が281.56ポイント(1.43%)高の1万9912.53ポイントと続伸して取引を終えた(なお、ナスダック100指数は1.53%高で過去最高値)。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、67.01ポイント(1.11%)高の6092.18ポイントと続伸で引けている。
 「イスラエルとイランの停戦が維持される」との楽観的な見方が追い風。トランプ大統領が前日引け後に同停戦工程を発表した後、両国は相手側の合意違反を非難し合っているものの、トランプ氏はなお「停戦は依然として有効」と述べている。原油先物(↓約6%)が2日連続で急落する一方、利下げ期待で株式が買われる流れとなった。6月の消費者信頼感指数が市場予想よりも弱いなかで米国債も買われ、2年債利回りは3.83%(↓0.03ポイント)、10年債利回りは4.29%(↓0.06ポイント)に低下。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は17.48(↓2.35)と連日で下がっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇(生活必需品とエネルギーの2業種は下落)。大型ハイテク株を含む情報技術やコミュニケーションのほか、金融、ヘルスケアなどが買われた。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.35%安と反落したものの、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.59%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.06%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.96%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.04%高と値を上げている。
 半導体銘柄も高い。ブロードコム(@AVGO/U)が3.94%高と最高値を更新したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が6.83%高、マイクロン・テクノロジー(@MU/U)が4.78%高、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が4.78%高と急伸した(SOX指数は3.77%高)。


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