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2020/09/03 16:35

中国オンライン学習のGSXテックエデュが12%安、SEC調査を嫌気 無料記事

 2日のNY株式市場では、中国オンライン学習サービスのGSXテックエデュ(跟誰学、@GSX/U)が前日比12.05%安の83.28ドルと急反落して取引を終えた。会計の粉飾疑惑が強まったことが警戒されている。
 同社はこの日の決算発表に合わせ、米証券取引委員会(SEC)の調査を受けていることを公表した。今年2〜7月にかけて、多数の空売り業者が同社に関するレポートを発表したことを受けたものという。SECから2017年1月1日以降の財務データ・営業記録の作成・提出を要求されている。調査結果の発表される時期や内容に関しては、予想できないと述べた。
 また、会社側はSECから連絡を受ける前、すでに外部の専門アドバイザーに同レポートの指摘事項に対する内部調査を依頼したことも明らかにした。同調査は進行中という。中国メディアによると、沈楠・最高経営責任者(CEO)は2日夜の電話会議で、「一部投資家の予想とはおそらく異なるだろうが、ある程度、われわれは(SEC)の調査を歓迎している。われわれも調査結果が待ち遠しい」と強気のコメントを残した。
 この日発表された第2四半期(4〜6月)決算は、売上高が前年同期比4.66倍の16億5031万人民元(2億3358万ドル)に膨らむなか、純利益が143.39%増の1862万人民元に伸びるという結果で、売上高が市場予想(約16億500万人民元)をやや上回った。有料コースの入会者数が331.7%増の156万7000件(うちK-12オンラインコースの入会者数が366.0%増の149万6000件)に膨らんだことが寄与した格好だが、米現地メディアによると、SECの調査を開示したことで、これら業績データに疑惑の目を向ける投資家が出てくる恐れがあるという。
 米上場の中国企業を巡っては、今年に入り、会計スキャンダルが頻発。上場廃止に追い込まれた新興コーヒーチェーンのラッキンコーヒー(瑞幸コーヒー、上場時のティッカーはLK)に始まり、バイドゥ(百度、@BIDU/U)傘下の動画配信サービス企業、愛奇芸(iQiyi:@IQ/U)も8月13日、SECの調査を受けていることを公表したばかりだ。


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