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2019/09/05 08:42

大引け概況(詳報):ダウ反発、ナスダックも高い 無料記事

 4日のNY株式市場は、香港や欧州の政情がやや落ち着くなかで買われる展開。主要指標のダウ平均は反発し、前日比237.45ドル(0.91%)高の2万6355.47ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も反発し、102.72ポイント(1.31%)高の7976.88ポイントで終了している。
 香港政府が逃亡犯条例改正案の完全撤回を表明したことを受け、長期化しているデモが収拾に向かうとの見方が広がった。また、英国議会が欧州連合(EU)からの離脱期限を延期する法案の審議に入ったことにより、「合意なき離脱」が避けられるとの期待が高まっている(英下院は4日、来年1月末まで3カ月延期する内容の法案を可決)。
 中国の経済指標が改善したことも支援材料。8月のサービス業購買担当者景況指数が52.1と3カ月ぶりの高水準を記録したことで、景気減速の懸念がやや薄らいだ。
 ダウ平均構成銘柄では、半導体最大手のインテル(@INTC/U)が4.13%高と急伸したのをはじめ、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が1.98%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.77%高、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が1.70%高と買われた。
 セクター別では、情報技術の上げが目立つ。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.17%上昇したほか、ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が1.76%高、ITグループ大手のアイビーエム(@IBM/U)が1.66%高、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が1.43%高、画像処理半導体大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.80%高と値を上げている。
 他の個別動向では、クラウド型ストレージサービス大手のボックス(@BOX/U)が12.26%高と急騰。アクティビスト(物言う株主)ファンド「スターボード・バリュー」による大口出資(全体の7.5%)が明らかになったことを受け、「ハイテク大手に身売りする」との観測が強まった格好だ。


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