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2025/07/14 08:34

米国株大引け概況(詳報): 反落、関税懸念がくすぶる 無料記事

 先週末11日のNY株式市場は、総じてやや軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比279.13ドル(0.63%)安の4万4371.51ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が45.13ポイント(0.22%)安の2万585.53ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、20.71ポイント(0.33%)安の6259.75ポイントと反落して引けている。
 トランプ大統領がカナダからの輸入品に対して8月1日から「35%」の関税を課すと発表するなど、貿易戦争が再び激化する兆しをみせていることが懸念材料。とはいえ、マイナス圏で寄り付いたマーケットがそれから売り込まれる動きもみられず、投資家らの動揺は限定的だった。米関税によるインフレ懸念で、長期金利を代表する10年債利回りは4.41%(↑0.06ポイント)に上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が軒並み下落(エネルギーと一般消費財は上昇)。金融、ヘルスケア、素材、生活必需品などのセクターが弱含んだ。クレジットカード大手のビザ(@V/U)とマスターカード(@MA/U)がそれぞれ2.23%、2.37%ずつ下落したほか、電子決済サービス大手のペイパル・ホールディングス(@PYPL/U)が5.73%下落している。また、バイオ医薬品大手のギリアド・サイエンシズ(@GILD/U)が4.28%安、リチウム大手のアルベマール(@ALB/U)が4.43%安、航空大手のユナイテッド・エアラインズ(@UAL/U)が4.34%安と値を下げた。
 一方、大型ハイテク株の一角などは強含み。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.24%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.18%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.45%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.50%高と堅調だった。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)やシェブロン(@CVX/U)もそれぞれ0.43%、0.74%ずつ強含んだ。


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