今週のNY株式市場は（9/1はレイバーデイで休場）、米景気の先行き不透明感が強まる中で買いが手控えられる流れとなりそうだ。
　注目された先週末の経済指標では、7月のPCEデフレータが市場予想と一致したものの（ひとまず過度なインフレ懸念が後退）、ミシガン大学が同日発表した8月の消費者マインド指数（確報値）が予想に届かず、3カ月ぶりの低水準を強いられるなど景気不安を示す内容だった。今週は8月のISM製造業景況指数や同非製造業景況指数、8月の雇用統計などが発表されるため、結果を見極めたいとの慎重スタンスが支配的になろう。
　また、AI関連銘柄が下落したことも気がかり。これまで好調だった同セクターは、中国勢の巻き返し（DeepSeekの新バージョンが披露されたほか、アリババが汎用AIチップを開発していると報道）により、一転してエヌビディアなどが大きく売られた。韓国メーカーの中国工場に対し、米政府が製造装置導入の規制を強化するスタンスを示していることも、相対的に中国メーカーを利することになると警戒されている。


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