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2025/06/04 08:51

米国株大引け概況(詳報): 続伸、半導体銘柄が高い 無料記事

 3日のNY株式市場は、半導体銘柄を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比214.16ドル(0.51%)高の4万2519.64ドルと4日続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が156.35ポイント(0.81%)高の1万9398.96ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、34.43ポイント(0.58%)高の5970.37ポイントと続伸で引けている。
 やや低調な寄り付きだったが、雇用不安の後退が支援材料。この日発表された4月のJOLT(求人件数リポート)が予想外に増加したことを受け、楽観ムードが優勢になった。関税問題への懸念はくすぶるが、トランプ大統領が態度を軟化させるという期待感もあり、前日に続き過度な懸念はされていない。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は17.69(↓0.67)とさらに低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。大型ハイテク株を含む情報技術や一般消費財のほか、景気動向に敏感なエネルギー、素材などのセクターが強かった。特にAI関連銘柄が堅調な値動き。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.80%高と買われて時価総額首位の座を奪還したほか、決算発表を控える半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が3.27%高と最高値を更新し、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が4.15%高と値を上げた(SOX指数は2.72%高)。このほか、データセンター向け機器を手掛けるアリスタ・ネットワークス(@ANET/U)やサーバー大手のデル・テクノロジーズ(@DELL/U)もそれぞれ5.26%、3.53%ずつ上昇している。
 一方、コミュニケーションや生活必需品など3業種は下落。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.69%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が0.60%安、飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が1.17%安と弱含んだ。


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