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2024/12/06 08:54

米国株大引け概況(詳報): 反落、雇用統計前に様子見ムード 無料記事

 5日のNY株式市場は、薄商いのなかでやや軟調な展開。主要指標のダウ平均は前日比248.33ドル(0.55%)安の4万4765.71ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が34.86ポイント(0.18%)安の1万9700.26ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、11.38ポイント(0.19%)安の6075.11ポイントと反落で引けている。
 翌6日に発表される11月雇用統計を控え、やや様子見ムードがくすぶる状態。前日に主要株価指数が軒並み最高値を更新していただけに、利益確定売りがやや優勢となった。株式・債券市場の値動きが鈍い一方、仮想通貨は活況でビットコイン価格が初めて10万ドルの大台を超えた。ただ、コインベース(@COIN/U)やマイクロストラテジー(@MSTR/U)などの仮想通貨関連銘柄は、朝高後に下落している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落。景気動向に敏感な素材、資本財のほか、ヘルスケア、コミュニケーションなどのセクターが売られた。医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が5.21%安、航空機エンジンメーカーのゼネラル・エレクトリック(GEエアロスペース、@GE/U)が5.33%安、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が4.15%安、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が2.50%安と値を下げている。半導体関連の下げも目立ち、インテル(@INTC/U)が5.28%安、アプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が5.04%安、シノプシス(@SNPS/U)が12.37%安と急落した(SOX指数は1.86%安)。シノプシスに関しては弱いガイダンスが懸念されている。
 一方、一般消費財や生活必需品など5業種は上昇。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.23%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.10%高、飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が1.14%高、たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)が1.54%高と底堅かった。また、航空株も高い。利益ガイダンスを上方修正したアメリカン・エアラインズ(@AAL/U)が16.80%高と急伸したほか、ユナイテッド・エアラインズ(@UAL/U)が3.21%高と上昇している。


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