通信キャリア大手のAT&T(@T/U)は21日、競合ルーメン・テクノロジー(@LUMN/U)の個人向け光ファイバー事業を総額57億5000万ドルで買収すると発表した。司法省などの承認を待って、2026年前半の手続き完了を予定する。
　同買収により、全米11州に及ぶ約100万件の光ファイバー顧客と400万カ所以上のサービス拠点を新たに獲得する予定。デンバー、ラスベガス、ミネアポリス・セントポール、オーランド、フェニックス、ポートランド、ソルトレイクシティ、シアトルといった主要都市圏で事業が強化される見通しだ。同社は2030年末までに光ファイバー拠点を約6000万カ所まで拡張し、現在の約2倍の規模を目指しているという。
　なお、AT&Tは同買収後（半年〜1年以内に）、光ファイバー資産を管理する子会社の一部株式を共同投資パートナーに売却する構え。同子会社の業績をAT&Tの連結対象から外し、複数事業者が利用できる「商業用オープンアクセス・プラットフォーム」として運営する予定となっている（AT&Tはその主要顧客となる）。


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