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2025/02/06 08:58

米国株大引け概況(詳報): 続伸、長期金利の低下が支援材料 無料記事

 5日のNY株式市場は、大型ハイテク株の動きがまちまちだが、総じて底堅い展開。主要指標のダウ平均が前日比317.24ドル(0.71%)高の4万4873.28ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が38.31ポイント(0.19%)高の1万9692.33ポイントとそろって続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、23.60ポイント(0.39%)高の6061.48ポイントと反発で引けている。
 「トランプ関税」懸念がくすぶるものの、金利低下などを背景にAI関連銘柄などが物色される流れ。米国の1月ISMサービス業PMIが52.8(市場予想:約54)と下振れたことで、長期金利を代表する10年債利回りが4.42%(↓0.09ポイント)に低下したことが相場を下支えした。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。情報技術や金融、公益、ヘルスケアなどのセクターが1%余り買われた。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.21%高、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が4.30%高、マーベル・テクノロジー(@MRVL/U)が6.17%高、サーバー大手のスーパー・マイクロ・コンピューター(@SMCI/U)が7.99%高と急伸している。スーパー・マイクロに関しては、エヌビディアの「B200」を搭載した「Blackwell」ラックスケール製品のフル生産開始を発表したことがプラス材料視された。このほか、投資会社のKKR(@KKR/U)が3.02%高、発電設備大手のGEベルノバ(@GEV/U)が3.20%高、医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が1.95%高と値を上げている。
 一方、コミュニケーション(↓2%超)や一般消費財(↓1%超)、素材の3業種は下落。売上高がやや下振れた上、巨額の設備投資計画を発表したIT大手アルファベット(@GOOGL/U)が7.29%安と急落したほか、「Disney+」の加入者数減を発表したウォルト・ディズニー(@DIS/U)が2.44%安と値を下げた。また、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.58%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.43%安と売られている。


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