2024/12/30 09:52
米国株週間相場見通し:上値の重い展開か
今週のNY株式市場は、米利下げペースの鈍化観測を受けてやや軟調な値動きとなろう。
同観測が強まる背景には、足元の米景気が堅調に推移していることがある。11月の新築住宅販売や週間の失業保険申請件数などは、いずれも下振れることなく予想通りの水準で着地した。今週から来週にかけて発表される重要経済指標(12月のISM製造業景況指数や非製造業景況指数、12月の雇用統計など)についても、総じて米経済の底堅さを示す内容になると見込まれている。
また、1月20日のトランプ大統領就任を控え、インフレ観測が高まりつつあることも利下げにとって逆風だ。金利動向を占うFedWatchツールでは、次回1月29日FOMCでの金利据え置き確率が89%まで上昇。25年の利下げに関し、実施回数が減少するとの見通しが強まっている。こうした状況を受けて、債券市場では、10年債利回りが4.63%まで上昇するなど、24年5月の水準まで戻した。金利の上昇によって、高バリュエーションのハイテク関連銘柄を積極的に手掛けにくい地合いとなっている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
同観測が強まる背景には、足元の米景気が堅調に推移していることがある。11月の新築住宅販売や週間の失業保険申請件数などは、いずれも下振れることなく予想通りの水準で着地した。今週から来週にかけて発表される重要経済指標(12月のISM製造業景況指数や非製造業景況指数、12月の雇用統計など)についても、総じて米経済の底堅さを示す内容になると見込まれている。
また、1月20日のトランプ大統領就任を控え、インフレ観測が高まりつつあることも利下げにとって逆風だ。金利動向を占うFedWatchツールでは、次回1月29日FOMCでの金利据え置き確率が89%まで上昇。25年の利下げに関し、実施回数が減少するとの見通しが強まっている。こうした状況を受けて、債券市場では、10年債利回りが4.63%まで上昇するなど、24年5月の水準まで戻した。金利の上昇によって、高バリュエーションのハイテク関連銘柄を積極的に手掛けにくい地合いとなっている。
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