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2025/05/26 09:05

米国株大引け概況(詳報): ダウとS&P500は4日続落、関税巡る不透明感で 無料記事

 先週末23日のNY株式市場は、大型ハイテク株を中心に軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比256.02ドル(0.61%)安の4万1603.07ドルと4日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が188.52ポイント(1.00%)安の1万8737.21ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、39.19ポイント(0.67%)安の5802.82ポイントと4日続落で引けている。
 トランプ大統領が寄り付き前に投稿した内容が懸念材料。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)に対し、米国製でないiPhoneに対して少なくとも25%の関税を課すと警告したほか、停滞している欧州連合(EU)との貿易協議に絡み「6月1日からEUに対して50%の関税を課す」ことを推奨した。ただ、後者についてはCNBCがホワイトハウス当局筋の話として「正式な政策声明として解釈していない」と伝えている。米国債はやや買われ、長期金利を代表する10年債利回りが4.51%(↓0.02ポイント)に低下した。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)は22.29(↑2.01)と上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。大型ハイテク株を含む情報技術、コミュニケーション、一般消費財などのセクターが売られた。前述したアップルが3.02%安と値を下げたほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.03%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.16%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.41%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.49%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.04%安と弱含んでいる。また、ガイダンスが期待外れだったことで、靴大手のデッカーズ・アウトドアー(@DECK/U)が19.86%安、ディスカウント衣料チェーンのロス・ストアーズ(@ROST/U)が9.85%安と急落した。
 一方、ディフェンシブな公益や生活必需品など4セクターは強含み。電力大手のコンステレーション・エナジー(@CEG/U)が2.06%高、ヴィストラ(@VST/U)が2.22%高、たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)が1.69%高と値を上げている。
 なお、週明け26日はメモリアルデーで休場となる。


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