週明け24日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比202.86ドル(0.40％)高の4万6448.27ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が598.93ポイント(2.69％)高の2万2872.01ポイントとそろって続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、102.13ポイント(1.55％)高の6705.12ポイントと続伸で終了。50日移動平均線（6713ポイント）の手前まで戻している。
　先週に人工知能(AI)関連銘柄の勢いが鈍化したが、週明けに改めて買いが入った格好だ。先週末と同様、米連邦準備理事会（FRB）が12月会合で追加利下げするとの見方が再び強まっていることが追い風。ウォラーFRB理事、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁がともに12月の利下げを支持する考えを示している。米国債は買われ、長期金利を代表する10年債利回りは4.02％（↓0.04ポイント）に低下。VIX指数（恐怖指数）は20.52（↓2.91）に下がった。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇。大型ハイテク株を含むコミュニケーション(↑4％弱)、情報技術(↑2％超)、一般消費財(↑1％超)などのセクターで上げが目立つ。最新AIモデル「Gemini 3」の高評価を受けてネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が6.31％高と急伸したほか、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.16％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が6.82％高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.53％高と値を上げた。また、アルファベット中核企業グーグルに特定用途向け集積回路（ASIC）「TPU」を提供している半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が11.10％高と急伸し、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.05％高、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が5.53％高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が7.99％高と買われている（SOX指数は4.63％高）。
　一方、生活必需品とエネルギーの2業種は下落。小売大手のウォルマート(@WMT/U)が1.20％安、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(@PG/U)が2.61％安と弱含んだ。


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