10日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比73.92ドル（0.28％）高の26909.43ドルと5日続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は3.28ポイント（0.04％）安の8084.16ポイントと小幅ながら3日続落で取引を終えた。
　米中貿易協議の進展や追加利下げの期待などが引き続き支援材料だが、セクターローテーションが続くなか、業種ごとに高安まちまち。S&P500全11業種のうち、情報技術や生活必需品など5業種が下落する一方、エネルギーや資本財など6業種が上昇した。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.06％高、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が3.40％高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が4.33％高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.98％高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.39％高と値を上げている。
　長期金利の上昇による利ザヤ改善の期待で金融株も続伸。バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)とジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)がそれぞれ2.52％、1.27％ずつ上昇した。
　年初から下落トレンドが続いていた中小型のアパレル銘柄にも買い戻しの動きがみられる。百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が5.69％高、「マイケル・コース」を持つカプリ・ホールディングス(@CPRI/U)が5.55％高、女性用アパレル大手のLブランズ(@LB/U)が3.81％高と買われた。
　一方、新興ハイテク株を中心に年初から上昇トレンドが続いていた銘柄は下げが目立つ。利益確定売りに押され、動画ストリーミング端末大手のロク(@ROKU/U)が10.49％安、ECサイト構築支援サービスを手がけるショッピファイ(@SHOP/U)が5.97％安、コラボレーションツール開発のアトラシアン(@TEAM/U)が3.18％安と売られた。決済関連銘柄も売られ、マスターカード(@MA/U)、ビザ(@V/U)、ペイパル・ホールディングス(@PYPL/U)がそれぞれ3.89％安、2.86％安、2.26％安で終了。業績好調な飲食関連も売られ、ハンバーガーチェーンのシェイク・シャック(@SHAK/U)が5.53％安、コーヒーチェーンのスターバックス(@SBUX/U)が4.05％安で引けた。


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