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2025/05/22 08:59

米国株大引け概況(詳報): 続落、長期金利の上昇を懸念 無料記事

 21日のNY株式市場は、総じて軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比816.80ドル(1.91%)安の4万1860.44ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が270.07ポイント(1.41%)安の1万8872.64ポイントとそろって続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、95.85ポイント(1.61%)安の5844.61ポイントと続落で引けている。
 長期金利の上昇がマイナス材料。20年債入札(160億ドル)で需要が振るわなかったことをきっかけに、米国債の売りが膨らみ、長期金利を代表する10年債利回りが4.60%(↑0.11ポイント)、より長期の30年債利回りが5.09%(↑0.12ポイント)に急上昇した。英国の4月CPIが上振れたことで世界的なインフレ再燃懸念がくすぶるほか、米国では与党・共和党の税制・財政法案が可決される可能性が高まっているようにみえるなか、財政赤字の拡大が警戒されている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が下落(コミュニケーションのみ逆行高)。ヘルスケアや金融が2%以上下げたほか、公益や一般消費財、エネルギーなど幅広いセクターが売られた。医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が5.78%安と反落したほか、金融大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が3.22%安、再生可能エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が3.86%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.68%安、石油大手のコノコフィリップス(@COP/U)が2.83%安と値を下げている。
 大型ハイテク株も軟調。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.79%高と逆行高となったが、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.92%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.31%安、ビッグデータ分析大手のパランティア・テクノロジーズ(@PLTR/U)が3.99%安と売られた。


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