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2019/10/03 08:49

大引け概況(詳報):大幅続落、ダウは494ドル安 無料記事

 2日のNY株式市場は、米景気の後退懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均は大きく売られ、前日比494.42ドル(1.86%)安の2万6078.62ドルと続落して引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も大幅続落し、123.44ポイント(1.56%)安の7785.25ポイントで終了している。
 米経済指標の下振れが逆風。9月のADP全米雇用リポートでは、非農業部門の就業者数が前月比13万5000人増と市場予想(約14万人)に届かなかった。また、8月分が15万7000人増に下方修正されている。前日発表されたISMの米製造業景況指数が約10年ぶりの低水準に落ち込んだこともあり、米経済の先行きに対する警戒感が広がった。
 ダウ平均を構成する30銘柄では、ジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)を除く29銘柄が下落。ドラッグストア大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)が3.42%安に沈んだほか、半導体最大手のインテル(@INTC/U)が2.70%安、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が2.56%安、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が2.51%安と売られた。
 セクター別では、原油安を受けてエネルギーの下げが目立つ(米週間統計で原油在庫が増加したことにより、WTI先物11月限の清算値は前日比1.8%安の1バレル52.64ドルと約2カ月ぶりの安値を記録)。個別では、石油大手のシェブロン(@CVX/U) とエクソン・モービル(@XOM/U)が3.21%、2.61%ずつ下落したほか、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が3.77%安、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が2.88%安、石油・天然ガス開発企業のEOGリソーシズ(@EOG/U)が2.49%安と値を下げている。
 他の個別動向では、航空大手のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が4.67%安と急落。この日発表された7〜9月期ガイダンスに併せ、燃料を除くコストの年間上昇率が会社側の従来予想を上回るとの見通しを示したことなどが逆風だ。


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