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2019/10/02 08:23

大引け概況(詳報): 反落、9月ISM製造業指数の下振れを嫌気 無料記事

 1日のNY株式市場は、米国製造業の景気減速が懸念されるなかで売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比343.79ドル(1.28%)安の26573.04ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が90.65ポイント(1.13%)安の7908.69ポイントとそろって反落して取引を終えた。
 米サプライマネジメント協会(ISM)がこの日発表した9月の米国製造業景況指数が予想に反して47.8に低下し(前月比↓1.3ポイント、市場予想:約50)、好不況の境目となる50を2カ月連続で割り込んだことが嫌気された。「世界景気の減速にもかかわらず、米国は成長を維持する」と見込んでいた投資家の失望売りを招いている。
 S&P500全11業種はすべて下落。なかでも資本財やエネルギー・素材など景気循環セクターが売り込まれた。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.35%安、EOGリソーシズ(@EOG/U)が3.56%安、油田サービスのシュルンベルジェ(@SLB/U)が4.30%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が4.18%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.12%安、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が3.69%安と値を下げている。
 金融セクターも安い。銀行大手のウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)とバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)がそれぞれ2.74%、2.50%ずつ下落したほか、投資銀行のモルガン・スタンレー(@MS/U)も3.02%安と下落した。オンライン証券各社も軒並み急落。イー・トレード・ファイナンシャル(@ETFC/U)が16.43%安、チャールズ・シュワブ(@SCHW/U)が9.73%安、TDアメリトレード(@AMTD/U)が25.76%安で引けた。同業インタラクティブ・ブローカーが先月末に米国株などの手数料を無料にするサービスを打ち出したことを受け、この日はチャールズ・シュワブが「米国株やETF、オプションの取引手数料を7日から無料にする」と追随するなど、競争激化の懸念が日増しに強まっている。


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