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2021/01/08 08:52

大引け概況(詳報):主要3指数が最高値更新、新政権の盤石化に期待 無料記事

 7日のNY株式市場は、トリプルブルー(大統領、上下院のすべてを民主党が制すること)の実現を追い風に幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって過去最高値を更新し、それぞれ前日比211.73ポイント(0.69%)高の3万1041.13ドル、326.69ポイント(2.56%)高の1万3067.48ポイントで引けた(S&P500指数も最高値を更新し、1.48%高の3803.79ポイントで終了)。
 民主党政権への期待が相場を押し上げ。ジョージア州の上院議員決選投票で同党が2議席とも確保するなか、上下両院で主導権を握る構図になったことから、バイデン次期大統領が公約した大規模なインフラ投資の実現などが見込まれた格好だ。
 けん引役はハイテク大型株。前日に大きく売り込まれたが、新政権による手厚い追加経済対策などで米景気の回復が進めば、収益がさらに伸びるとの期待が広がった。ダウ平均構成銘柄の中では、アップル(@APPL/U)が3.41%高、マイクロソフト(@MSFT/U)が2.85%高、インテル(@INTC/U)が2.13%高、シスコシステムズ(@CSCO/U)が1.26%高と買われている。また、ナスダック指数での構成比率が高いアルファベット(@GOOGL/U)とフェイスブック(@FB/U)も2.99%、2.06%ずつ上昇した。
 ハイテク銘柄以外では、金融セクターも高い。ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が3.28%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が2.26%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が2.21%高、モルガン・スタンレー(@MS/U)が1.71%高と買われている。
 一方、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)は2.57%安とさえない。バンク・オブ・アメリカ(BofA)が投資判断を「アンダーパフォーム」に引き下げたことが逆風だ(民主党政権下で環境規制が強化されるとの分析に基づくもの)。


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