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2019/12/11 08:30

大引け概況(詳報): 小幅続落、対中関税の期限控え様子見 無料記事

 10日のNY株式市場は、前日終値を挟んだ動きに終始する展開。主要指標のダウ平均が前日比27.88ドル(0.10%)安の27881.72ドル、ナスダック総合指数が5.64ポイント(0.07%)安の8616.18ポイントとそろって小幅続落で取引を終えた。
 米中協議を巡る報道が錯綜するなか、マーケットは方向感を欠く状態。「15日に予定されていた対中追加関税が先送りされる」との観測で朝方はプラス圏に浮上する場面もみられたが、その後に米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長が「導入が検討されているのが現実」と報道を否定したため、再びマイナス圏に転じた。関税発動の期限(15日)が迫るなか、買いを手控え、様子見する動きが広がっている。
 S&P500全11業種のうち7業種が下落。REIT、素材、コミュニケーションなどが弱含んだ。主要な銘柄では、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が3.10%安、メディア大手のコムキャスト(@CMCSA/U)が2.55%安、住宅開発大手のトール・ブラザーズ(@TOL/U)が4.88%安と値を下げている。ネットフリックスについては、競争激化を懸念した証券会社のニーダムが格下げしたことが悪材料だ。
 中小型のソフトウェア銘柄も安い。クラウド型電子署名サービスを提供するドキュサイン(@DOCU/U)が3.54%安、チャットツール大手のスラックテクノロジーズ(@WORK/U)が3.26%安、新興セキュリティベンダーのクラウドストライク(@CRWD/U)が2.96%安、同業のゼットスケーラー(@ZS/U)が2.47%安で引けた。


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