詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/01/12 08:32

大引け概況(詳報): 反落、主力IT銘柄に利食い売り 無料記事

 週明け11日のNY株式市場は、主力IT銘柄を中心に利益確定売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比89.28ドル(0.29%)安の31008.69ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が165.55ポイント(1.25%)安の13036.43ポイントとそろって反落して取引を終えた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、一般消費財やコミュニケーションなど7業種が下落。個別では電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が7.82%安と急反落したほか、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.33%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.15%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が4.01%安、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.31%安、ツイッター(@TWTR/U)が6.41%安と売られた。長期金利の上昇が継続していることのほか、フェイスブックとツイッターがトランプ大統領のアカウントを凍結したことでIT大手に対する規制強化の思惑が再燃したこと――などが懸念されている。テスラに関しては、BofAセキュリティーズが目標株価を500→900ドルに引き上げたものの、プラス材料視されなかった。
 一方、景気回復をテーマにした銘柄群は堅調。S&P500全11業種のうちエネルギーや金融など4業種は上昇した。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.04%高、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.49%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.66%高と値を上げている。半導体銘柄も買われ、主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は1.14%高で引けた。
 ヘルスケア銘柄の上げも目立つ。医薬品大手のイーライリリー(@LLY/U)が11.74%高と急伸したほか、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(@BMY/U)が3.97%高、バイオジェン(@BIIB/U)が5.93%高、ドラッグストアチェーン大手のウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)が5.51%高と買われた。JPモルガン主催のヘルスケア業界カンファレンスで好調な見通しが相次いだことがプラス材料視されている。イーライリリーについては、アルツハイマー病治療薬の治験で有望な結果が出たと発表したことも刺激材料だ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース