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2019/09/18 08:45

大引け概況(詳報): 小反発、原油の需給ひっ迫懸念が後退 無料記事

 17日のNY株式市場は、原油高騰への懸念が薄らぐなかで強含む展開。主要指標のダウ平均が前日比33.98ドル(0.13%)高の27110.80ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が32.47ポイント(0.40%)高の8186.02ポイントとそろって反発して取引を終えた。
 サウジアラビアの石油施設が週末に攻撃を受けるなか、原油価格の急騰による世界経済への影響が懸念されていたものの、サウジアラビアのエネルギー相がこの日、「9月末までに日量1100万バレルの生産能力を回復する」と早期の復旧見通しを述べたことで同懸念が後退した。WTI原油先物が約6%下落したため、エネルギー銘柄が売られる一方、前日に値を下げていた航空銘柄などが買い戻されている。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定を18日に控え、様子見ムードもあるものの(Fedwatchツールでは、0.25ポイントの利下げと現状維持の可能性がほぼ半々)、マーケットに対する見方は総じて楽観的。利下げのほか、米中関係の改善(次官級の米中協議を19日から始める予定)も期待材料だ。
 セクター別ではS&P500全11業種のうち9業種が上昇。RIETや公益、生活必需品などディフェンシブなセクターを中心に買われた。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.79%高、日用品大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が1.18%高、キンバリー クラーク(@KMB/U)が2.44%高と値を上げている。
 大型IT銘柄も底堅い。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.81%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.00%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.78%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.47%高と買われた。
 一方、前日急騰したエネルギー関連銘柄は急反落。EOGリソーシズ(@EOG/U)が5.16%
安、デボン・エナジー(@DVN/U)が5.12%安、ハリバートン(@HAL/U)が6.49%安で引けた。


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