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2019/10/04 08:54

大引け概況(詳報):3日ぶり反発、米追加利下げ期待で 無料記事

 3日のNY株式市場は、米追加利下げへの期待で買われる展開。主要指標のダウ平均とハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数はそろって3日ぶりに反発し、ダウが前日比122.42ドル(0.47%)高の2万6201.04ドル、ナスダックが87.02ポイント(1.12%)高の7872.27ポイントで終了している。
 米経済指標の悪化で一時は売りに押されたが、一巡後は幅広く買い戻された。9月のISM非製造業指数が52.6(前月比↓3.8)と2016年8月以来の低水準に落ち込んだため(市場予想の約55も下回る)、米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げに動きやすくなるとの見方が強まった格好だ。シカゴ金利先物市場の値動きから利下げ見通しを予想する「フェドウオッチ」では、米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が10月末は88%、12月は52%に上昇している。
 セクター別では、エネルギーの上げが目立つ。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が1.24%、0.77%ずつ上昇したほか、石油・天然ガス開発企業のEOGリソーシズ(@EOG/U) が1.49%高、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が1.11%高と買われた。
 情報技術も高い。半導体最大手のインテル(@INTC/U)とIT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.30%、1.21%ずつ上昇した。このほか、このところ低迷していたソフトウエアサービスがそろって買われ、サイバーセキュリティ大手のサイバーアーク・ソフトウェア(@CYBR/U)が4.74%高、クラウドセキュリティのゼットスケーラー(@ZS/U)が4.32%高、ITサービス管理大手のサービスナウ(@NOW/U)が4.26%高と値を上げている。
 他の個別動向では、食品・飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が2.98%高と急伸。この日発表された今年7〜9月期業績で、売上高と調整後・希薄化後EPSが上振れたことなどが追い風だ。


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