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2019/10/21 08:38

大引け概況(詳報):ダウ255ドル安、ボーイングとJ&Jが急落 無料記事

 先週末18日のNY株式市場は、大型優良株の一角が売られるなかで投資マインドが冷え込む展開。主要指標のダウ平均は反落し、前日比255.68ドル(0.95%)安の2万6770.20ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も反落し、67.31ポイント(0.83%)安の8089.54ポイントで終了している。
 ダウ平均の構成銘柄では、ボーイング(@BA/U)とジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が6.79%、6.22%ずつ急落(合計で約220ドルの指数押し下げ要因)。ボーイングについては、2件の墜落事故を起こした「737MAX」に関し「ボーイングのテストパイロットが2016年時点で、機体失速防止システムに欠陥がある可能性を把握していた」と報じられたことがマイナス材料。またJ&Jは、当局によるサンプル調査でベビーパウダーからアスベストが検出されたことを受け、「米国内で生産された製品約3万3000個を自主回収する」と発表したことが逆風だ。
 中国経済の減速も重荷。7〜9月期GDP成長率が前年同期比6.0%増と前四半期から0.2ポイント低下するなか、四半期ごとの数値発表を始めた1992年以降で最低を記録した。
 セクター別では、情報技術の下げが目立つ。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.63%下落したほか、画像処理半導体大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.96%安、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が1.25%安、半導体最大手のインテル(@INTC/U)が0.96%安と売られた。
 コミュニケーションサービスも安い。ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が6.15%安と急落したのをはじめ、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.38%安、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が1.12%安、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が0.69%安と値を下げている。
 一方、外科手術システム大手のインテューイティブ・サージカル(@ISRG/U)は6.96%高と急伸。7〜9月期業績の売上高、調整後の希薄化後EPSが上振れたことが追い風だ。


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