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2019/10/23 08:41

大引け概況(詳報):ダウ小反落、ナスダックも安い 無料記事

 22日のNY株式市場は、英国のEU離脱(ブレグジット)問題を巡る不透明感で売られる展開。主要指標のダウ平均は小幅ながら反落し、前日比39.54ドル(0.15%)安の2万6788.10ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も反落し、58.69ポイント(0.72%)安の8104.30ポイントで終了している。
 英下院は同日、ブレグジット関係法案を3日間で審議・採決する政府提案を否決した。離脱期限(10月31日)までの法案成立は困難と見なされ、英政治の混迷に対する失望感が広がった格好だ(議会の協力が得られない場合、ジョンソン首相は総選挙を実施する意向)。
 ダウ平均に関しては、保険大手のトラベラーズ(@TRV/U)、ファストフードのマクドナルド(@MCD/U)が大きく売られたことも重荷。この日発表された7〜9月期業績で、調整後EPSなどが下振れたトラベラーズは8.29%安、米国の既存店売上高が市場予想に届かなかったマクドナルドは5.04%安に沈んだ(合計で約150ドルの指数押し下げ要因)。
 セクター別では、情報技術の下げ幅が大きい。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.49%下落したほか、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が3.16%安、業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が1.85%安、半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が1.80%安と売られている。
 一方、医薬品大手のバイオジェン(@BIIB/U)は26.11%高と急騰。米食品医薬品局(FDA)に対し、「アルツハイマー病治療薬の新薬承認申請を2020年に行う」と発表したことが追い風だ。同新薬「アデュカヌマブ」については、「効果が確認できない」として今年3月に臨床試験の中止を発表していた経緯がある。


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