2019/10/21 10:06
週間相場見通し:底堅い展開か
今週のNY株式市場は、利下げ期待を背景にしっかりとした値動きか。先週末18日はダウが0.95%安、ナスダックが0.83%安と急落したが、これは個別の材料によるもの。ジョンソン・エンド・ジョンソンが一部製品のリコールを発表したことやボーイングが当局に虚偽報告をしたことなどが嫌気されるなか、これら2銘柄の急落が指数を押し下げた格好だ。
外部環境には目立った悪材料が見当たらない。米中通商協議は部分的合意に至り、内容について様々な観測が流れているとはいえ、中国の劉鶴副首相が19日に「交渉には実質的進展がみられた」と明言するなど、市場の不透明感を後退させている。英議会はEU離脱案の承認を見送ったものの、「合意なき離脱」に直結するわけではなく、現時点では、追加の悪材料には至っていない。
内部的には、今月末FOMCでの利下げ観測が依然として根強い。9月小売売上高や同月の鉱工業生産、駐宅着工件数が軒並み下振れたことで、利下げ確率は88.4%に跳ね上がった(先週木曜は82.2%、9月末までは40〜60%程度で推移)。
また、本格化した主要企業の7〜9月期決算が総じて良好なことも相場の下支え要因。先週末時点で7−9月期決算を発表したS&P500構成銘柄のうち、73社が事前予想を上回る内容を発表している。先週はJPモルガンやネットフリックス、ユナイテッド・ヘルスなどが好決算を発表していることから、今週予定のアマゾンやマイクロソフト、インテルにも期待が高まりそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境には目立った悪材料が見当たらない。米中通商協議は部分的合意に至り、内容について様々な観測が流れているとはいえ、中国の劉鶴副首相が19日に「交渉には実質的進展がみられた」と明言するなど、市場の不透明感を後退させている。英議会はEU離脱案の承認を見送ったものの、「合意なき離脱」に直結するわけではなく、現時点では、追加の悪材料には至っていない。
内部的には、今月末FOMCでの利下げ観測が依然として根強い。9月小売売上高や同月の鉱工業生産、駐宅着工件数が軒並み下振れたことで、利下げ確率は88.4%に跳ね上がった(先週木曜は82.2%、9月末までは40〜60%程度で推移)。
また、本格化した主要企業の7〜9月期決算が総じて良好なことも相場の下支え要因。先週末時点で7−9月期決算を発表したS&P500構成銘柄のうち、73社が事前予想を上回る内容を発表している。先週はJPモルガンやネットフリックス、ユナイテッド・ヘルスなどが好決算を発表していることから、今週予定のアマゾンやマイクロソフト、インテルにも期待が高まりそうだ。
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