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2019/10/28 08:48

大引け概況(詳報): 上昇、企業決算の好調や米中協議の進展で 無料記事

 先週末25日のNY株式市場は、決算発表が佳境に入るなか、好業績銘柄を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比152.53ドル(0.57%)高の26958.06ドルと反発したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数も57.32ポイント(0.70%)高の8243.12ポイントと3日続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークにするS&P500指数も12.26ポイント(0.41%)高の3022.55ポイントで引けている(場中で一時、終値ベースの過去最高値を更新)。
 Eコマース大手アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が好悪入り混じる第3四半期決算(利益が下振れ、慎重な4Qガイダンス)を発表する一方、半導体大手インテル(@INTC/U)の第3四半期決算は売上高と調整後EPSがともに上振れた(4Qガイダンスも上方修正)。クレジットカード大手ビザ(@V/U)の決算が上振れたことなどもあり、市場は概ね業績動向に強気な姿勢を保っている。
 米中協議の進展もプラス材料。この日に米中間で閣僚級の電話協議が開かれ、「第1段階の合意に関し、いくつかの分野で最終合意に近づいた」と報じられた。
 S&P500全11業種のうち7業種が上昇。好決算銘柄の連れ高や米中関係の改善などで、情報技術セクターの上げが目立つ。前述した半導体大手のインテルが8.10%急伸したほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.90%高、同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が3.12%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が1.98%高と買われた。半導体関連企業30銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.05%上昇し、過去最高値を更新している。
 エネルギーや素材、資本財など景気循環セクターの一角も高い。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が0.93%高、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が2.86%高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が5.74%高、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が3.90%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が4.39%高と値を上げた。
 他の個別動向では、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が9.49%高の大幅続伸。予想外の黒字決算や中国新工場の早期稼働で17.67%上昇した前日に続き、大きく買われた格好だ。


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