19日のNYアフターマーケットでは、トラック大手のパッカー(@PCAR/UA)が終値比5.92％高の94.49ドルと急伸した（通常取引は前営業日比1.19％高の94.49ドルで取引を終了）。自動運転技術開発を進める新興企業との提携がプラス材料だ。
　パッカーはこの日、「ピータービルト」「ケンワース」ブランドの自動運転トラックの開発・テスト・商品化に向けて、自動運転技術企業のオーロラ(Aurora)とグローバルな戦略提携関係を結ぶと発表した。自動運転プラットフォームにオーロラの「オーロラドライバー(Aurora Driver)」を採用する。
　パッカー側は同提携の目標について、「顧客の貨物の効率性・安全性を向上させること」と強調。「オーロラドライバー」を利用したトラック「ケンワースT680」、同「ピータービルト579」を今後数年で北米市場に投入する計画を明らかにした。
　オーロラは米IT大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/UA)や主要ベンチャー・キャピタル（セコイアなど）に支援されている新興企業。共同創業者のクリス・アームソン最高経営責任者(CEO)はグーグルの自動運転開発部門（現在のWaymo）のリーダーだった経歴を持つ。オーロラは20年12月、配車サービス米最大手のウーバー・テクノロジーズ(@UBER/UA)から自動運転技術のアドバンスト・テクノロジーズ・グループ(ATG)を買収すると発表したことで話題になった。当時の消息筋報道によると、オーロラの企業価値は約100億ドルに上るもようだ。


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