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2019/08/23 08:46

大引け概況(詳報):ダウ小幅続伸、ナスダックは安い 無料記事

 22日のNY株式市場は、手がかり材料難で方向感に欠ける展開。主要指標のダウ平均が前日比49.51ドル(0.19%)高の2万6252.24ドルと小幅ながら反発する一方、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は28.82ポイント(0.36%)安の7991.39ポイントと反落して引けた。
 ダウ平均の上昇は、航空機大手ボーイング(@BA/U)の急伸が主因。運航を停止中の「737MAX」について、ブローカーのカウエンが「年内の運航再開に向けた当局への働きかけが前進している」と楽観視したことを受け、同社株は4.24%高の354.41ドルで引けた(ダウ平均を100ドル近く押し上げている)。
 ただ、米追加利下げへの期待感が後退したことは逆風。カンザスシティー連銀のジョージ総裁が「7月の利下げは必要なかった」と米メディアに述べたほか、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が政策金利について「しばらく現状維持が望ましい」との考えを示した。
 S&P500全11業種の中では、米長期金利の上昇を追い風に金融セクターの上げが目立つ。ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が1.38%上昇したのをはじめ、シティグループ(@C/U)が1.04%高、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.03%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が0.96%高と買われた。
 一方、時価総額の大きいIT・ハイテク主力株は総じて軟調。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.73%下落したほか、ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が1.21%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.98%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が0.82%安、半導体最大手のインテル(@INTC/U)が0.79%安とさえない。
 他の個別動向では、電子計測器大手のキーサイト・テクノロジー(@KEYS/U)が12.58%高と急騰。この日発表された5〜7月期業績で、売上高と調整後の希薄化後EPSが上振れたことなどが刺激材料だ。


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