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2019/10/28 10:53

週間相場見通し:底堅い値動きか 無料記事

 今週のNY株式市場は、好調な地合いを引き継いで堅調な値動きとなろう。
 外部環境は安定感を増している。米中通商交渉が順調に進展しているほか、英国のブレグジット問題も「合意なき離脱」がひとまず避けられた状況。欧州景気の厳しさが意識されていることについても(ドイツで10月の製造業PMI、サービス業PMIがそろって事前予想を下回るなど足元の景気指標が伸び悩む)、欧州中央銀行(ECB)の金融緩和を後押しする面もあるため必ずしも悪材料とは言えない。
 米国国内の環境も悪くない。主要企業の7−9月期決算発表で、テスラやマイクロソフト、インテルなど、事前予想を上回った企業が先週末時点で8割前後に達している。そのため今週発表されるハイテク主力のアルファベットやフェイスブック、アップルの決算に対しても、自ずと期待感が高まる状況だ。
 なお、さえない決算を発表したアマゾンの株価についても、先週週末の引け値が1.1%安に踏みとどまっており、相場地合いの良さが見て取れる。
 米金融緩和期待も下支え要因となる。ほぼ確実視されている月末FOMCでの0.25%利下げについて、「これでいったん利下げが打ち止めになる」と懸念する向きある一方、声明文などで追加利下げに含みを持たせるとの見方が根強い。米景気に対する信頼感がまだ固まっていないためであり、今週発表される10月のISM景況指数や9月の雇用統計などの内容を見極めるまでは、追加利下げに対する期待感が後退することはなさそうだ。


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