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2019/12/05 08:43

大引け概況(詳報):ダウ4日ぶり反発、ナスダックも高い 無料記事

 4日のNY株式市場は、米中合意への期待で買われる展開。主要指標のダウ平均は4日ぶりに反発し、前日比146.97ドル(0.53%)高の2万7649.78ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も買われ、46.03ポイント(0.54%)高の8566.67ポイントと4日ぶりの反発で終了している。
 ブルームバーグ通信が同日、「米国側は第1段階の貿易合意にあたり、すでに課した関税の撤回範囲に関して中国側と妥結に近づいている」と報じたことが刺激材料。「米国側は『今月15日に対中追加関税を発動する前に、第1段階の合意を完了できる』と考えている」と伝えられたことで、米中の歩み寄りに期待が高まった格好だ。
 ダウ平均構成銘柄では、中国販売比率の高い企業などが上昇。スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が1.36%上昇したほか、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が1.19%高、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が0.88%高と買われた。
 セクター別では、原油価格の急伸を受けてエネルギーの上げが目立つ。米中合意で石油の需要が安定するとの見方が広がるなか、WTI先物1月限の清算値は前日比4.2%高の1バレル58.43と3日続伸している。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が1.13%、0.91%ずつ上昇したほか、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が4.75%高、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が4.17%高、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が3.43%高と値を上げた。
 一方、クラウド顧客管理大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)は3.18%安と急落。19年11月〜20年1月期ガイダンスが市場予想を下回ったことなどが逆風だ。


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