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2020/10/12 08:49

大引け概況(詳報): 3日続伸、大型IT銘柄などが上昇 無料記事

 先週末9日のNY株式市場は、大型IT銘柄を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比161.39ドル(0.57%)高の28586.90ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が158.96ポイント(1.39%)高の11579.94ポイントとそろって3日続伸で取引を終えた。
 追加景気対策法案の交渉進展などが追い風。現地メディアによると、ホワイトハウス側は1兆8000億ドル規模の刺激案を準備している。従来の1兆6000億ドル規模から引き上げ、「協議決裂後に小規模な個別支援策を行う」との観測が後退した格好だ。また、トランプ大統領は出演したラジオインタビューで、(法案の縮小を主張する共和党とは逆に)「与野党両案より大規模な景気対策が望ましい」との考えを示した。一方、共和党のマコネル上院院内総務は「与野党間のディールが選挙前に成立しない可能性がある」と慎重な見方を示している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。エネルギー、REIT、公益などが弱含んだが、大型IT銘柄を中心に情報技術やコミュニケーションなどのセクターで上げが目立った。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.01%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.48%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.74%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.82%高と値上がりしている。
 主要半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は、1.78%高の2,398.04ポイントと過去最高値を更新。個別では、FPGA半導体のザイリンクス(@XLNX/U)が14.11%高、アナログ半導体のエヌエックスピー・セミコンダクターズ(@NXPI/U)が4.97%高、モバイル半導体のクアルコム(@QCOM/U)が2.07%高、半導体検査装置のテラダイン(@TER/U)が4.39%高、半導体装置のラムリサーチ(@LRCX/U)が2.05%高で引けた。ザイリンクスに関しては、「半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が買収に向けて協議を進めている」と報じられたことがプラス材料視されている(AMDは3.94%安)。エヌエックスピーについては第3四半期・暫定決算の上振れを発表したほか、テラダインはブローカーの格上げが刺激材料となった。


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