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2020/11/19 08:47

大引け概況(詳報):続落、コロナ感染の再拡大を嫌気 無料記事

 18日のNY株式市場は、新型コロナウイルスの感染者増加で売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって続落し、それぞれ前日比344.93ドル(1.16%)安の2万9438.42ドル、97.74ポイント(0.82%)安の1万1801.60ポイントで取引を終えた。
 米国では新型コロナ感染のペースが加速している。新規感染者数(7日移動平均)が15万7000人と過去最多を更新するなか、累計感染者数が1140万人を超えた。これを受け、各地で住民の行動を制限する動きが拡大。ニューヨーク市が「19日から公立学校を休校にする」と発表したほか、オハイオ州が「12月上旬まで夜間の外出を禁止する」と発表した。また、ニューヨーク州のクオモ知事は「(11月26日の)感謝祭後に感染が急増するだろう」と警告した。
 各種行動規制の導入で米経済の先行きに警戒感が強まるなか、ダウ平均を構成する30銘柄のうち27銘柄が下落するなど幅広い銘柄が売られた。シェブロン(@CVX/U)が3.17%安、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)が2.93%安、ユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が2.15%安、ハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が2.05%安に沈んでいる。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種すべてが下落。なかでもエネルギーの下げがきつい。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が3.78%下落したほか、石油精製のバレロ・エナジー(@VLO/U)が5.36%安、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が2.66%安、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が1.62%安と値を下げた。
 一方、製薬大手のファイザー(@PFE/U)は0.78%上昇。独ビオンテック(@BNTX/U)と共同で開発する新型コロナワクチン候補について、「臨床試験で95%の予防効果を確認した」と発表したことがプラス材料だ。


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