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2020/05/04 08:41

大引け概況(詳報): 大幅続落、米中関係の悪化などを警戒 無料記事

 先週末1日のNY株式市場は、主要企業の決算動向や米中関係が緊迫化しつつあることなどが警戒されるなかで売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比622.03ドル(2.55%)安の23723.69ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が同284.60ポイント(3.20%)安の8604.95ポイントと大幅続落で取引を終えた。
 決算に関しては、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が新型コロナウイルス関連費用の増大で第2四半期(4〜6月期)に営業赤字になる可能性を指摘しているほか、電気自動車大手テスラ(@TSLA/U)のマスクCEOが「株価が高すぎる」とツイートしたことが嫌気されている。米中関係を巡っては、中国側が新型コロナへの対応を誤ったとして、トランプ大統領が報復措置(新たな関税の導入など)を検討していることが逆風だ。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。なかでもエネルギーや素材など景気循環セクターの下げが目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が7.17%安、コノコフィリップス(@COP/U)が7.03%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が4.19%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が4.73%安と売られている。
 大型ネット銘柄の一角も安い。前述したアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が7.60%安と急落したほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.59%安と下落した。半導体関連も売られ、半導体大手のインテル(@INTC/U)が4.18%安、半導体設備大手のラムリサーチ(@LRCX/U)が7.94%安と値を下げている。
 この日は新型コロナで打撃を受けた銘柄群も安い。クルーズ船大手のロイヤル・カリビアン・クルーズ(@RCL/U)が12.83%安、カーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が12.39%安、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が11.41%安、ライブ・エンターテイメント大手のライブ・ネーション・エンターテインメント(@LYV/U)が8.25%安と急落した。航空大手に関しては、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が保有していた航空会社株全てを売却したと明かしたことがマイナス材料視されている。


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