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2020/06/29 08:51

大引け概況(詳報):ダウ730ドル安、ナスダックも下落 無料記事

 先週末26日のNY株式市場は、新型コロナウイルス感染者の急増で大きく売られる展開。主要指標のダウ平均は前日比730.05ドル(2.84%)安の2万5015.55ドル、ナスダック総合指数は259.78ポイント(2.59%)安の9757.22ポイントとそろって反落して終了した。
 米国で前日25日、新型肺炎の一日当たり感染者数が約4万人と過去最多を記録したことが逆風。テキサス州が「飲食店に対する営業規制を再び強化する」と発表したほか、フロリダ州も「バーでの飲酒を禁じる」と決定したことで、経済活動再開の動きが阻害されるとの懸念が広がった格好だ。
 米金融当局による銀行への規制もマイナス材料。米連邦準備制度理事会(FRB)は前日引け後、7〜9月期に自社株買いを停止することと、同四半期の株主配当額が4〜6月期の水準を超えないようにすることを求めた。自社株買いの再開と増配が当面困難になったことから、大手銀行を中心に金融セクターが急落。ゴールドマン・サックス(@GS/U)が8.65%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が7.42%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が6.35%安、シティグループ(@C/U)が5.88%安に沈んだ。 
 金融以外のセクターでは、コミュニケーションサービスの下げが目立つ。SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が8.33%安、同業のツイッター(@TWTR/U)が7.40%安、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が5.45%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が4.83%安と値を下げた。
 他の個別動向では、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が7.62%安と急落。前日引け後に発表された2020年3〜5月期決算で、売上高が市場予想を下回ったほか、最終損益が予想外の赤字に転落したことなどが嫌気されている。


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