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2020/05/05 08:35

大引け概況(詳報): 反発、ハイテクやエネルギーが高い 無料記事

 週明け4日のNY株式市場は、マイナス圏で寄り付いたものの、引けにかけて押し目買いの動きが強まる展開。主要指標のダウ平均が前日比26.07ドル(0.11%)高の23749.76ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が105.77ポイント(1.23%)高の8710.72ポイントとそろって反発して取引を終えた。週末に「中国側が新型コロナウイルスの発生情報を隠蔽した」としてトランプ政権が対中批判を強めたこと、著名投資家のバフェット氏が「まだ市場で魅力的なチャンスを見つけることができていない」と発言したことがマイナス材料視される一方、これまで実施された大規模な財政・金融政策や経済活動の段階的な再開を背景として景気の底打ちに期待する向きも多い。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。なかでも業績が堅調な大型ハイテク株の上昇が目立った。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.31%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.45%高、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.42%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.48%高と軒並み上昇している。他のクラウド銘柄も買われ、ITサービス管理(ITSM)大手のサービスナウ(@NOW/U)が4.46%高、顧客管理ソフト大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が3.26%高、会計ソフト大手のインテュイット(@INTU/U)が2.55%高と値を上げた。
 エネルギー株も高い。原油先物が4日続伸するなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ4.03%、2.24%ずつ上昇した。
 一方、資本財セクターは下落。航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が7.71%安、デルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が6.43%安、サウスウェスト・エアラインズ(@LUV/U)が5.71%安と急落したほか、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が4.46%安、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が3.80%安と値を下げた。航空株については、バフェット氏が保有する航空株すべてを売却したことが悪材料視されている。


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