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2020/11/18 08:55

大引け概況(詳報):3日ぶり反落、高値警戒感で売られる 無料記事

 17日のNY株式市場は、利益確定売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比167.09ドル(0.56%)安の29783.35ドル、ナスダック総合指数が24.79ポイント(0.21%)安の11899.34ポイントとそろって3日ぶりに反落して取引を終えた。前日にダウやS&P500が終値ベースで最高値を更新したこともあり、この日は総じて調整する展開だった(ただ、小型株を代表するラッセル2000は0.37%高の1791.91ポイントと連日で終値ベースの高値を更新している)。
 消費の減速傾向も逆風。10月の小売売上高は前月比0.3%増と9月(1.6%増)から鈍化し、市場予想(約0.5%増)を下回った。これにより小売大手ウォルマート(@WMT/U)やホームセンター大手ホーム・デポ(@HD/U)は、決算が上振れたにもかかわらず、それぞれ2.01%、2.54%ずつ下落している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落。なかでも、公益やヘルスケアなどの下げが目立つ。電力大手のデュークエナジー(@DUK/U)が2.20%安、電力・ガス供給大手のサザン カンパニー(@SO/U)が2.75%安と売られたほか、製薬大手のファイザー(@PFE/U)が3.46%安、アムジェン(@AMGN/U)が1.78%安と値を下げた。また、ドラッグストアチェーン大手のウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)が9.63%安、同業のCVSヘルス(@CVS/U)が8.62%安と急落。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)がこの日、処方薬のネット販売を手掛ける「アマゾン・ファーマシー」の営業を開始したため、ドラッグストア業界の競争激化が警戒されている。
 このところグロース株からバリュー株への資金移動が目立っていたが、この日はグロース株の一部に資金が戻った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が8.21%高、フィンテック大手のスクエア(@SQ/U)が4.88%高、新興セキュリティ企業のクラウドストライク・ホールディングス(@CRWD/U)が4.71%高と値を上げている。テスラについては、S&P500構成銘柄に採用されたことが刺激材料となった。


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