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2020/08/07 10:58

小型クラウド銘柄群の一角が失速、資金は大型IT株に流入か 無料記事

 このところナスダックが連日で最高値を切り上げる動きが続いているが、ハイテク銘柄のなかでは資金の動きが変わりつつあるようだ。決算発表シーズンがピークを越えつつあるなか、「これまで上げが目立っていたクラウド型の小型ソフトウエア銘柄群の一角が失速しつつある一方、投資資金が『FAAMG』など大型IT銘柄に流入した」という見方が浮上している。
 6日のNY株式市場では、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)のファストリー(@FSLY/U)が前日比17.70%安、クラウド電話API大手のトゥイリオ(@TWLO/U)が6.34%安、データ分析ソフトを手がけるアルテリックス(@AYX/U)が5.41%安、アプリ監視システムを提供するデータドッグ(@DDOG/U)が4.57%安と値を下げた。トゥイリオが4日、ファストリ―が5日、アルテリックスとデータドッグが6日引け後に決算を発表している。総じて業績は市場予想を上回っているものの、利益確定売りが強まっている格好(アルテリックスとデータドッグは引け後にそれぞれ18.64%安、6.29%安と急落)。ファストリーやデータドッグはガイダンスを引き上げたものの、投資家はそれ以上を期待していた可能性があるという。
 一方、6日は大型IT銘柄の上げが目立った。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が3.49%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.60%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.62%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.75%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が6.49%高と上昇している。比較的時価総額の大きい顧客管理ソフト大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)もそれぞれ2.54%、3.25%ずつ値を上げた。


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