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2020/08/12 08:44

大引け概況(詳報): ダウ8日ぶり反落、ハイテク株の売り広がる 無料記事

 11日のNY株式市場は、ハイテク銘柄の主導で売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比104.53ドル(0.38%)安の27686.91ドルと8営業日ぶりに反落し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が185.54ポイント(1.69%)安の10782.82ポイントと3日続落で取引を終えた。
 ダウ平均は中盤までプラス圏で推移していたが、引けにかけて売りに押された。共和党のマコネル上院院内総務がこの日、「先週末の協議決裂以降、トランプ政権側と民主党側は話し合いをしていない」と明らかにしたため、追加経済対策を巡る協議が行き詰まっていることが懸念されたもよう。また、機関投資家がベンチマークとするS&P500指数が過去最高値までわずか0.4%弱の水準まで近づいたことも、高値警戒感による持ち高調整の売りにつながったという。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落(金融、資本財は上昇)。なかでも大型ネット株の下落が目立つ。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.14%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.61%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.34%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.97%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が3.40%安と値を下げた。
 半導体関連銘柄も安い。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.82%安、競合のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が6.52%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.83%安、半導体大手のインテル(@INTC/U)が2.09%安で引けた。
 金鉱株も急落。NY金先物が4.6%安と売り込まれるなか、バリック ゴールド(@GOLD/U)とニューモント(@NEM/U)がそれぞれ8.60%、7.39%ずつ下落している。
 一方、金融セクターは逆行高。10年債利回りの上昇で利ザヤの拡大期待が追い風となるなか、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)がそれぞれ3.16%、2.51%ずつ上昇した。


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