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2021/01/21 08:49

大引け概況(詳報): 主要指数が最高値、大型IT銘柄の上げ目立つ 無料記事

 20日のNY株式市場は、大型IT銘柄の主導で幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比257.86ドル(0.83%)高の31188.38ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が260.07ポイント(1.97%)高の13457.25ポイントとそろって続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとしているS&P500指数も1.39%高の3851.85ポイントと買われ、主要3指数が軒並み最高値を切り上げている。
 ジョー・バイデン氏が第46代アメリカ大統領に就任したこともあり、この日も強気相場が継続。S&P500全11業種のうち、金融を除く10業種が軒並み上昇した。大型IT銘柄を中心に買われ、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が3.29%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.65%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.57%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が5.36%高と値を上げている。
 なかでも上げが目立ったのは、16.85%上昇したネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)。前日引け後に発表した10〜12月期決算で、契約者数が大きく上振れたことが明らかになったほか、強気のガイダンスを示したこと、「日常業務で外部資金に頼る必要が無くなった」と財務状況の改善に言及したことなどが好感された。これを受けて、決算発表を控えた他の大型IT銘柄に買いが波及した格好だ。
 ただ、決算を発表した金融銘柄は軟調。金融大手のモルガン・スタンレー(@MS/U)が0.20%安と弱含んだほか、U.S.バンコープ(@USB/U)が5.18%安、バンクオブNYメロンコーポレーション(@BK/U)が7.27%安と売りが膨らんだ。モルガン・スタンレーやバンクオブNYメロンの業績は上振れたものの、プラス材料視されなかった。
 このほか、医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)や消費財大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)もそれぞれ0.38%、1.25%ずつ下落。10〜12月期決算が上振れたものの、こちらも好感されなかった。


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