詳細
検索 (期間指定)
期間

2020/03/13 08:44

大引け概況(詳報):大幅続落、ダウは2352ドル安 無料記事

 12日のNY株式市場は、新型肺炎の感染拡大が続くなか、世界経済の先行き不安で大きく売られる展開。主要指標のダウ平均は前日比2352.60ドル(9.99%)安の2万1200.62ドル、ナスダック総合指数は750.25ポイント(9.44%)安の7201.80ポイントとそろって大幅に続落して引けた。
 新型ウイルス対策の一環で、米国がEU(欧州連合)からの渡航禁止を決めたことが逆風。トランプ大統領は前夜、「英国を除く欧州市民の入国を13日から30日間禁止する」と発表した。人の移動を制限する措置により、世界景気の低迷が加速するとの懸念が広がった格好だ。
 感染の抑制に向けて、米国内で各種イベントが規制され始めたこともマイナス材料。選手に感染者が出た米プロバスケットボール協会(NBA)は、今季の公式戦を中断すると決めた。また、NY州は500人以上の集会を禁止している。
 こうしたなか、この日はダウ平均を構成する30銘柄がすべて下落したほか、S&P500指数を構成する11業種も全面安。なかでもエネルギーの下げが目立つ。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が11.43%下落したほか、エクソン・モービル(@XOM/U) が8.15%安、石油・天然ガス開発企業のEOGリソーシズ(@EOG/U)が16.37%安、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が13.39%安と売られた。
 金融も安い。ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が15.87%下落したのをはじめ、ゴールドマン・サックス(@GS/U)が12.34%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が9.53%安、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が8.24%安と値を下げている。
 このほか、渡航禁止措置を受けて運輸株も急落。デルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が21.00%安、アメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が17.28%安に沈んだ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース